真湯ナチュラリストの真遊日記
真湯トレイルにも秋の気配
2025年10月9日
いつの間にか、朝が「寒くなってきな」と思えるようになってきました。
真湯原生林の森の入り口の桜の葉はもう、
あと数枚を残して枝にしがみついています。
さて、原生林の森に入ります。すると

ふと、ある角度から
大きな黒鳥がいることに気付きました。
首を後ろに傾げた「ブラックスワン」に見えますよね。

いずれ朽ちていく木。結構太く大きな幹です。
傾げた首、そしてきちんと目玉もあって、すごいなあと思いました。
なにか伝えてきてるのかもしれませんね。
雨上がりには沢山のキノコに出会えます。
私はあまりキノコに詳しくありませんので…
かわいいキノコはあだ名で呼んでいます。

(白キノコたくさん)

これは花火みたい
「花キノコ」
どうしてこうなったんかな、なんて
そう考えるだけでも楽しいです。
猿跳橋の下の「空色のゴルジュ」は
雨の日はこのような感じで。

靄が古道を、別世界の空間へ
そんな景観が漂います。
晴天の空色のゴルジュも色鮮やかでいいのですが、
このしっとりとした時間もいいものです。
日々、真湯トレイルの樹々は色付き始めています。
冷えた風が川上の方から水面を撫でるように、こちらに向かってきます。
ホウの大きな落ち葉がくるんと丸まって、
カラカラ乾いた音を立ててこちらに転がってくる、
秋はすぐそこに来ています。
(ネイチャーガイド/自然観察指導員 三浦文彦)